千手観音像すり替え容疑、古物商を逮捕 静岡・島田

静岡県島田市の寺に安置されていた市指定文化財の千手観音像が偽物とすり替えられた事件で、島田署や県警捜査3課などは30日、藤枝市本町1丁目、古物商増井延巳容疑者(55)を窃盗の疑いで逮捕した、と発表した。増井容疑者は「おれは知らない」と容疑を否認していると、県警は説明している。

 県警によると、増井容疑者は07年8月から08年7月までの間に、島田市尾川の法蔵寺観音堂に安置されていた千手観音像(時価300万円相当)を盗んだとの逮捕容疑。

 千手観音像は室町時代後期の作とされ、高さ101センチのカヤの寄せ木造り。60年に1度開帳されるという秘仏だが、今年7月28日に粗悪な仏像にすり替えられていたことが発覚。島田署が窃盗事件として捜査していた。

 県警によると、増井容疑者は6月に藤枝市であった古物商のオークションで、千手観音像を京都府の男性に約50万円で売却。観音像はさらに別の男性に転売されていたが、事件発覚後に増井容疑者が買い戻し、7月末に証拠品として同署に任意提出していた。

 増井容疑者は県警のこれまでの任意の事情聴取に対し、「観音像は5月に藤枝市のフリーマーケットで買った」などと話していた。しかし、県警は、オークションの参加者らの話から観音像を売りに来た人がいなかったことや、増井容疑者が説明している売り手の存在が確認できないことなどから逮捕に踏み切ったとしている。

 県内では今年に入り、県中部を中心に仏像の盗難被害が20件30体発生し、うち4件は別の仏像とすり替える手口だった。いずれも無人で無施錠の寺から盗み出されるなど手口が似ているという。増井容疑者は07年末から頻繁に仏像をオークションで売っていたといい、県警は他の事件との関連性も調べていく方針。



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