「ナビが誤り」看板林立なぜ 山梨・ほったらかし温泉

露天ぶろから、富士山や甲府盆地の夜景を一望できることで有名な人気の温泉「ほったらかし温泉」(山梨市矢坪)。年間約45万人も訪れる県内屈指の人気スポットだが、標高700メートルの山中にある温泉に車で向かうと、「カーナビが間違いです」という看板がいくつも現れる。なぜ? 

 「最初に来た時は、カーナビと看板のせいで道に迷ってしまいましたが……」と話すのは友人と埼玉県から来た20代の看護師の女性。笛吹川フルーツ公園からほったらかし温泉は、そこから車で近い。温泉へ向かう道を上っていくと、沿道5カ所に看板がある。Uターンの赤い印とともに、「カーナビが間違いです」「フルーツ公園を通り抜けて下さい」と書いてある。

 うっかりカーナビを信じて進むと、でこぼこした山道に入り込んでしまう。幅は車1台通るのが、やっとの狭さ。そのまま上りきって、やっと片側1車線の広い道路に出て、ほったらかし温泉にたどり着く。細い山道は、他人の私道だった。

 「看板は、カーナビ通りに進まないように私が立てました」と温泉を経営する常岡通社長。常岡社長が、温泉を開いたのは1997年。人気が増すとともに、私道に入り込む車が急増した。

 カーナビに地図データを提供する会社の一つ、ゼンリン(北九州市)によると、データは国土地理院の地図からと同社の住宅地図、そして社員が現地調査をして作成している。今回のケースについて、担当者は「市街地から離れれば、離れるほど案内が不正確になることはある」と言う。

 温泉側が、看板で指示している正しいルートはフルーツ公園を抜ける市道。ただ、分岐点はフルーツ公園の駐車場にしか見えない。しかも市道は06年12月まで「公園内道路」扱いだった。常岡社長は「だからカーナビで検索されなかったのではないか。近くまで来たら、とにかく看板の指示に従ってください」と話している。

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